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チャイニーズ・ブッキーを殺した男

チャイニーズ・ブッキーを殺した男

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映画情報
あらすじ
 現在のハリウッド映画(もちろん、それはニューヨーク派やインディーズを気取ったメジャー作品も含む)には決して見られないもう一つのアメリカの姿が確かに刻印された、カサヴェテス作品には珍しく、107分で全ての決着がつく(傑作「グロリア」もまた然り)、胸のすくフィルム・ノワールの快作だ。2007年6月にWOWOWで135分のオリジナル版が放映された。  コズモ・ヴィテリ(ギャザラ)は場末のクラブ・オーナー。LAの裏町の、小さいが活気を呈する店が彼の世界の全て。彼は少しでもよい芸を客に提供しようとショウのチェックに余念がない。出し物はストリッパーの踊りと、彼女らを従える怪しい芸人ミスター・ソフィスティケーション(カサヴェテスの盟友、脚本家M・ロバーツ好演!)のトーク。店を持つのに作った借金もやっと払い終え、ほっと胸を撫で下ろし、一国一城の主となった感慨に浸るコズモは、店の踊り子たちを連れて盛大に町へと繰り出すが、秘密クラブのポーカーで大負けし、マフィアに借金を作ってしまう。そこへそれを帳消しにする話が持ちかけられた。対立する大ボス、チャイニーズ・ブッキーを殺す計画だ。一度は断ったコズモだが、選択の余地の無いところまで追い込まれ、結局、犯行に及ぶ。しかし、組織は話を持ち込んだ時の約束を反古にして、コズモの命を狙い、彼は腹に一発喰らいながら店に戻る。開演なのに舞台には誰も出ておらず、コズモは楽屋でもめる芸人たちに割って入り、自信喪失のソフィスティケーション氏に優しく語りかける。そして、自ら舞台に上がると愛情をこめて仲間たちを紹介し、一人店外に出て通りに立つ。上着の腹からは血が滲み出つづけていた…。
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記憶というのは 生きていくための燃料のようなものです
By 心療内科の医師
『母とわたしの3日間』より