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ステイホーム中に、吉野北人が見つめ直した「なりたい自分」と「自分を磨く映画」

吉野北人(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE) インタビュー

ステイホーム中に、吉野北人が見つめ直した「なりたい自分」と「自分を磨く映画」

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「人気者になりたい!」「世界で活躍したい!」
そんな憧れのような「なりたい自分」に近づくことはできるのでしょうか? 
映画『私がモテてどうすんだ』(2020年7月10日公開)は、アニメとBL(ボーイズラブ)と妄想が大好きな女子高生・花依があることをきっかけに、イケメンDK(男子高生)にモテまくるというラブコメディ。花依は、自分の恋よりもイケメン同士の“妄想”が好きなのに、モテてしまい困惑しながらも奮闘します。
そんな主人公に心惹かれていく、イケメンDKの一人を演じた吉野北人さん。ご自身は「歌手になる」という夢を実現させるため、「なりたい自分」を常に思い描き、何度も見つめ直してきたと語ります。コロナ禍のステイホーム期間を過ごす中でも、「なりたい自分」に近づくため、吉野さんが取り組んだことや鑑賞した映画について伺いました。
吉野北人(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE) インタビュー01

「なりたい自分」を想像する力が強すぎる!

映画『私がモテてどうすんだ』の主人公・花依はアニメとBL(ボーイズラブ)大好きの女子高生です。彼女が妄想の対象とする学校のイケメン4人はそれぞれキャラクターが際立っていて面白いですよね。「スポーツ系の同級生」五十嵐祐輔、「チャラい系の同級生」七島希、「ツンデレ系の後輩」四ノ宮隼人、そして吉野さんが演じられた「サブカル系先輩」六見遊馬(むつみあすま)。吉野さんご自身は、どのタイプに一番近いと感じましたか?

吉野う~ん、そうですね……。「チャラい系」の七島役以外で迷っていて。

まず、「チャラい系」ではない。

吉野そういうタイプではないですね(笑)。自分は、どのタイプに近いだろうと、ずっと思ってたんですけど…五十嵐タイプかもしれないです。

4人の中では、一番硬派な人物ですね。

吉野性格的に真っ直ぐで、まずは自分の思いを真っ先に相手へ伝えるところがかっこいいなぁと。…これ、僕ですね(笑)。

映画『私がモテてどうすんだ』
©2020『私がモテてどうすんだ』製作委員会

(笑)。吉野さんも、自分の思いを相手へ真っ直ぐ伝えると。

吉野はい。もう、すぐに。

吉野さんが演じた「六見遊馬」も、真っ直ぐに人を見ている人物でしたね。花依の外見が変わっても、一人だけ接し方が変わらず、BL好きが4人にバレた時も、「好きなことがあるのはいいことなんじゃないの?」と声をかけていました。

吉野一言一言に「あぁその通りだな」って思えることがあるのもいいなって思いましたね。「自分が決めなきゃいけないんだよ」とか。

言葉数は少ないけれど、その分、一言一言が深く響くと。

吉野遊馬は意外にいいこと言っているんですよ(笑)。正直何を考えてるのかよくわからないキャラクターなんですけど、どこか芯があるというか、強い部分がある。お城が大好きで、一つのことに対して、熱中できるタイプですよね。

吉野北人(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE) インタビュー02

吉野さんご自身が、今熱中していることはありますか?

吉野韓国ドラマを見たことがきっかけとなって、今、韓国のエンタテインメントに興味があります。韓国は、音楽もお芝居もすごく発展していて、表現力が豊かな方が沢山いらっしゃるんだと、改めて気づかされました。だから、もっと海外の作品も見て、外国語も勉強していきたいなぁって思っていて…最近、韓国語を勉強し始めたんです。

一度ハマると、とことん追求したくなるタイプですか!?

吉野僕の場合、一度ハマると大変です。そのうち韓国からもオファーが来るかもしれませんし…(笑)。実は、中国語もちょっとやっていて……。

中国語も!

吉野難しすぎて一旦離れた時期があったんですけど、今もう一度挑戦しています。英語、韓国語、中国語は、ちゃんとマスターしたいなぁと思っているんです。

その「強い挑戦への思い」は、どこから湧き上がってくるんですか?

吉野きっと「こうなりたい!」っていう気持ちが強すぎるんだと思います。「もし違う言語がしゃべれたら、今よりもっと可能性が広がるし、もっとやりたいことに近づけるはず!」と、“その先に辿り着いた自分の姿”を想像しちゃんうんですよね。

吉野北人(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE) インタビュー03

「なりたい自分」を問い直す。
それが挑戦への熱になる!

「こうなりたい!」という自分を妄想する気持ちが強いということでしたが、そこに近づくために、日頃意識していることはありますか?

吉野なるべく定期的に頭の中を整理して、「なりたい自分」のイメージを見直すようにしています。そうすることで、また自然とやる気が湧いてくるというか、モチベーションのアップにもつながる気がするんですよね。

「なりたい自分」のイメージを見直すようになったきっかけは、何かあったのですか?

吉野きっかけというほどの、きっかけはなかったんです。小学校の頃、バスケ部の監督から「お前は芸能人になれ!」って言われたことがずっと頭の片隅に残っていて。もともとそういう存在に憧れはあったので。

吉野さんは小学生から高校生までの間、ずっとバスケ部に所属し、小・中学生の頃には県大会で優勝も経験されているんですよね。

吉野そうです。それで、高校生になってから「自分もこんなふうになりたい」と憧れるアーティストさんに出会い、本格的に目指すようになりました。そこからオーディションを受けたり、人前で歌ったりし始めたんです。

吉野北人(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE) インタビュー04

「なりたい自分」を思い描くということが、初心に戻ることでもあると。吉野さんは、2014年4月「VOCAL BATTLE AUDITION 4」に合格し、その9月にTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEの正式メンバーとなりました。夢を実現させるために、吉野さんが大切にしてきたことはありますか?

吉野なんだろう……? あきらめないこと、ですかね。バスケも歌も「あぁ、もうやめようかな」って思ったことはありました。壁にぶつかっても、そこで踏ん張ったからこそ、バスケも小・中学校時代に県大会で1位をとれましたし、歌うこともTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEのメンバーとしてデビューでき、アリーナツアーも行えるようになりました。

壁にぶつかっても、あきらめないということは、とても難しいと思うのですが、どう乗り越えているのでしょうか?

吉野夢って、自分だけのものじゃないというか…。夢を目指す自分を、応援してくれる人たちがいる。その人たちを悲しませたくない。特にいつも一番近くで支えてくれている家族に対して、そういう思いが強かったから、「もうちょっと頑張ってみよう!」って踏ん張れたような気がしています。「夢は自分だけのもの」という考えだったら、もしかしたら危なかったかもしれないです。

定期的に「なりたい自分」を見直すということでしたが、コロナ禍のステイホームが推奨されている期間中も、そういう時間はとられましたか? 

吉野もう、すごく考えました。たとえば……、「ファンの方たちは、どういう自分のパフォーマンスが見たいんだろう?」ということを改めて考えました。自分たちの活動を振り返ったり、映像におさめられたものを見直したり。

吉野北人(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE) インタビュー05

吉野そういう客観的に自分の姿を見るところから始めて、その後はもう、ひたすらインプットの日々ですね。映画、ドラマ、海外アーティストのパフォーマンス、オーディション番組とか、手あたり次第に見漁って、全部エネルギーに変えていった感じです。それで「これをやりたい!」っていう熱をキープしていたというか……。

いろんな作品に触れることで、自分の熱を持続させたんですね。

吉野やっぱり、2カ月、3カ月とずっと家の中にいたので、いざパフォーマンスするとなった時にちょっと怖くなってしまうような気がしたんです。だから、自分の中の情熱というか、熱を絶やさないためにも「こういう風になりたい」というイメージを、日々インプットして。だから、ずっと映画を観てました!

ステイホーム期間中、自分と向き合えるような映画との出会いはありました?

吉野とにかくいろんなジャンルの映画を観ていって、どれもすごいいい作品ばかりだっったんで…。うーん……。あ、でも今の自分に刺さったっていうか、「素敵だなぁ」って思ったのは、『マイ・インターン』(2015年)です。

名優ロバート・デニーロとアン・ハサウェイの共演で話題になった作品ですね。アン・ハサウェイ演じる主人公・ジュールズがCEOを務めるファッション通販会社に、ある日デニーロ扮するベンが、シニアインターンとしてやってきて、年齢も性別も地位も価値観すらまったく異なる男女が、壁を越えて友情を育んでいく、という……。

吉野人って、何かを一生懸命している時が、一番輝いて見えるじゃないですか。そんなことを改めて感じさせてもらったというか、「いくつになっても挑戦できるんだ!」って、勇気をもらえた作品でしたね。でも、そういう映画は『マイ・インターン』だけでなく、他にもまだまだいっぱいありましたよ(笑)。

吉野北人(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE) インタビュー06

どんな作品ですか(笑)?

吉野『最強のふたり』(2011年)もいい映画でした!

不慮の事故で車いす生活になってしまった大富豪と、介護者として雇われた黒人の青年が、垣根を越えて心を通わせていく、実話をもとにしたフランス映画ですね。世界各国で大ヒットを記録して、『THE UPSIDE 最強のふたり』という邦題で、ハリウッドリメイク版も製作されました。

吉野偉いとか、偉くないとか、そういうのは一切関係なしに、あくまで、人へ「人」として接している。この映画は、互いに無理せず心から一緒に居たいと思える人と一緒に過ごすっていう、人生のパートナーに出会う作品じゃないですか。そういうところが今の自分にも通ずる、というか学べるところがあって。

ご自身の活動にも、通ずるところがあるということですか?

吉野「もっとこんな風にやらなきゃいけないんじゃないか」とか「これをやったら、こうなるんじゃないか……」みたいに、つい周りの目を気にしちゃうこともあると思うんですけど、「もっと自分の人生を楽しんでもいいんだな」って、素直に思えました。あまり深く考えこまずに、やりたいと思ったことや好きなことを、もっと気楽に試してみてもいいんじゃないかなって。

吉野北人(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE) インタビュー07

吉野もちろん、いざ何かをみんなでやるときは、まとまりも必要ですが、それと同時に自分のやりたいことを表現していくことも必要だと感じました。人に左右される人生は、結局後で後悔するんじゃないかなと。そういう、しがらみのない人生が……って、ちょっと、自分でも、この話をどこに着地させていいのか、よくわからなくなってきたんですけど(笑)。

(笑)。ステイホーム期間中に観た映画が、ご自身の活動から人生までに通じていたことが、とてもよくわかりました。『マイ・インターン』や『最強のふたり』など、普段吉野さんが観る映画はどんな基準で選ばれるんですか? 

吉野そう言われると、なんだろうなぁ。タイトルとか。勘ですかね……? 作品全体から伝わってくる雰囲気というか。予告を観て「この作品すごく良さそうだなぁ」って。本当、直感ですね。

「いまの吉野さんの気分とマッチした作品」ということでしょうか。

吉野そうですね。割と「人と人とのつながり」や「人としてどうあるべきか」をテーマにした作品を好んで観ているような気がします。黒人のジャズピアニストとイタリア系の運転手の交流を描いた『グリーンブック』も好きでしたし。…改めて考えてみると、全部通じているような気がしますね(笑)

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INFORMATION
『私がモテてどうすんだ』
出演:吉野北人 神尾楓珠 山口乃々華(E-girls) 富田望生 伊藤あさひ 奥野壮(男劇団 青山表参道X)
上原実矩 坂口涼太郎 水島麻理奈 ざわちん 中山咲月
優希美青 宮崎秋人 戸田菜穂
原作:ぢゅん子「私がモテてどうすんだ」(講談社「別冊フレンド」刊)
監督:平沼紀久
脚本:吉川菜美 / 福田晶平 渡辺啓 上條大輔 平沼紀久
主題歌: Girls² 「私がモテてどうすんだ」(Sony Music Labels Inc.)
企画・配給:松竹
公式Twitter: @eiga_watamote
公式Instagram: @eiga_watamote
©2020『私がモテてどうすんだ』製作委員会
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そんな花依を好きになってしまう同じ学校のイケメンたち――六見先輩(吉野北人)、五十嵐くん(神尾楓珠)、七島くん(伊藤あさひ)、四ノ宮くん(奥野壮)。恋愛興味ナシなのにモテまくる花依だが、ついつい彼らをBL目線で見て妄想してしまう…。
「イケメン同士のカップリングが好きなのに、私がモテてどうすんだ~!」
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PROFILE
THE RAMPAGE from EXILE TRIBE
吉野北人
Hokuto Yoshino
1997年生まれ。2014年に結成したダンス&ボーカルグループ THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのボーカルを担当。映画出演作は『PRINCE OF LEGEND』(19)、『HiGH&LOW THE WORST』(19)、『貴族降臨 PRINCE OF LEGEND』(20)。本作品で初主演を果たす。
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