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ご当地ミニシアターさんぽ 松崎編②

山陰地方唯一のミニシアターへ。 鳥取・松崎で自然とカルチャーを浴びる一日 【ジグシアター/Librarie by HAKUSEN/汽水空港/HAKUSEN】 ②

ご当地ミニシアターさんぽ
前編に引きつづき、お届けします)
気になっていたミニシアターを目指し、旅してみるのはいかがでしょう? 世界中のバラエティ豊かな映画を、独自に厳選して上映しているミニシアター。そんな日本各地にある個性豊かな劇場で映画を味わった後で、合わせてご当地グルメも味わえる、おすすめさんぽコースを紹介します。
今回は、鳥取の松崎編です!
ナビゲーター
ライター
船寄洋之
Hiroyuki Funayose
鳥取県生まれ。アパレルメーカー、出版社勤務を経て、現在は主にライターや編集の仕事に携わる。その傍ら展示企画や出張コーヒーも行う。

穏やかで心地よく
湖畔のほとりでのんびりと時間を楽しむ

『枯れ葉』を観終わった僕は、松崎駅の方に向かいました。お目当てはジグシアターから徒歩10分、東郷湖のほとりにある本屋「汽水空港」です。

ご当地ミニシアターさんぽ 鳥取・松崎編
本の販売のほか、トークイベントや作品展示も
ご当地ミニシアターさんぽ 鳥取・松崎編

書店なのに「汽水空港」という店名は、目の前に広がる海水と淡水が混じり合い多種多様な生き物が生息する汽水湖のように、混ざり合う文化圏のような場所になれたら、そして、まだ見ぬ本との出会いから新たな自分へと離陸できるように、という思いでネーミングされたそうです。

店内には店主のモリテツヤさんとモリアキナさんご夫妻がセレクトした新刊や古書、ZINEが所狭しと並び、映画本コーナーにはジグシアターでの上映作品のチラシもありました。

ご当地ミニシアターさんぽ 鳥取・松崎編

奥にはカフェスペースもあるため、ドリンクを飲みながらその場に居合わせたお客さんと会話を楽しむこともできます。

ご当地ミニシアターさんぽ 鳥取・松崎編
店主のモリテツヤさんは2011年に松崎に移住されたそうです

せっかくなので店主のモリテツヤさんに「おすすめの一冊」をリクエストすると、「これは汽水空港でずっと推してる本なんです」とティム・インゴルドの『人類学とは何か』(亜紀書房)を紹介してくださいました。

「他者と向き合い、ともに生きるとは、どういうことか。人類学は、未来を切り拓くことができるのか。」…ふむふむ、最近「人類学」ってよく聞くようになったけど一体どういうことなんだろう…気になる…ということで購入。

最後はゆったりカフェでのんびりすることに。

ご当地ミニシアターさんぽ 鳥取・松崎編

汽水空港から徒歩5分、「HAKUSEN」に到着しました(ちなみに映画を観る前に伺ったカフェ「Librarie by HAKUSEN」はこのお店の姉妹店です)。

ご当地ミニシアターさんぽ 鳥取・松崎編
ご当地ミニシアターさんぽ 鳥取・松崎編

このお店の大きな魅力の一つは席から見渡せる湖畔の景色。メインブレンドのコーヒー「HAKUSENブレンド」と「チーズケーキ」をオーダーして、窓越しにキラキラと揺らめく水面をぼうっと眺めます。

ご当地ミニシアターさんぽ 鳥取・松崎編

ジグシアターで買っておいた『枯れ葉』のパンフレットを読みながら飲み物やスイーツを味わい、のんびりと静かなひとときを楽しみました。

自然とカルチャーのシャワーをゆるやかに浴びた松崎での一日。

家に着くと、「次はいつ来られるかな」とニヤニヤしながらスマホのカレンダーを開く僕がいました。

また、ときどき帰ります。

今回のさんぽコース

松崎駅
↓(徒歩15分)
Librarie by HAKUSEN
鳥取県東伯郡湯梨浜町松崎619 旧さくら小学校 1F
ジグシアター(jig theater)
鳥取県東伯郡湯梨浜町松崎619 旧さくら小学校 3F
↓(徒歩10分)
汽水空港
鳥取県東伯郡湯梨浜町松崎434-18
↓(徒歩5分)
HAKUSEN
鳥取県東伯郡湯梨浜町旭127-2

PINTSCOPEでは、これからも日本各地や世界にあるミニシアターを紹介していきます!
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BACK NUMBER
INFORMATION
ジグシアター(jig theater)
住所:鳥取県東伯郡湯梨浜町松崎619 旧さくら小学校 3F
公式サイト: https://jigtheater.com/
Instagram: @jig_theater
PROFILE
ライター
船寄洋之
Hiroyuki Funayose
鳥取県生まれ。アパレルメーカー、出版社勤務を経て、現在は主にライターや編集の仕事に携わる。その傍ら展示企画や出張コーヒーも行う。
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