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映画の言葉 『壬生義士伝』吉村貫一郎のセリフより

大きい変化の中にいても、これを見失わなければ大丈夫。
周りに流されて、後悔しないために必要なこと。

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©2003 松竹/テレビ東京・テレビ大阪/電通/松竹ブロードキャスティング/カルチュア・パブリッシャーズ/IBC岩手放送
映画の中の何気ない台詞が、
あなたにとっての特別な“言葉”となり、
世界を広げ、人生をちょっと豊かにしてくれるかもしれない。
そんな、映画の中の言葉を紹介します。

倒れても、剣は降ろすな

By 吉村貫一郎

『壬生義士伝』より

これだけは守りたいと思うものや、手放したくないもの、譲れない思いがある…。しかし、周りの風潮などに流され、気づけば自分の意思を見失っていると感じるときはありませんか。

『壬生義士伝』の主人公・吉村貫一郎(中井貴一)は、京で幕府の将軍を守るため、倒幕派と日々死闘を繰り広げる新撰組の剣士。その中で、ただ一人異彩を放つ存在でした。彼は、名誉を重んじ死を恐れない新撰組の世界において、恥ずかしげも無く「生き残る」ことを熱望し戦っていたからです。大義名分や権力、名誉には目もくれず、「生き続ける」ことへとにかく心血を注ぐ貫一郎。それは、家族や友人、仲間、心を通わせた相手など、自らの本当に大切なものを守るためでした。それこそが、彼の生きる指針であり、彼を支える軸となっていたのです。

「倒れても、剣は降ろすな」

大政奉還・王政復古の大号令で、幕府の将軍も京を離れ、もはや存在する意味を見出せないような天下のみなしごとなった新撰組。最後の見せ場となった薩長軍との決戦の際、貫一郎は仲間の隊士たちにこの台詞を告げ、「どんな手を使っても、必ず生きて帰ってこい」と続けます。「戦うこと」に囚われ、自らを見失っていた隊員は、貫一郎のこの言葉に鼓舞され、“生きるために”戦おうと士気が上がりました。

時代のうねりやそれに伴う周りの圧力に流され、自分を見失いそうになったとき、一度立ち止まり、自分を支えているものは何だったのか、再度問い直してみてください。どんな大きい変化の中にいても、自分の軸さえ理解していれば、きっと大丈夫。あのとき、手放さないで良かった、守り抜いておいて良かったと思えることが、その先にきっとあるはずです。

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FEATURED FILM
壬生義士伝
原作:浅田次郎「壬生義士伝」(文春文庫刊)
脚本:中島丈博
監督:滝田洋二郎
音楽:久石譲
キャスト:中井貴一/佐藤浩市/三宅裕司/堺 雅人
©2003 松竹/テレビ東京・テレビ大阪/電通/松竹ブロードキャスティング/カルチュア・パブリッシャーズ/IBC岩手放送
その男、名は吉村貫一郎。幕末の混乱期に、尊皇攘夷の名のもと、京都府中守護の名目で結成された新選組の隊士である。幕府の力が弱まるにつれ、明日をも知れない運命に翻弄される隊士たちの中で、貫一郎はただ一人、異彩を放っていた。名誉を重んじ、死を恐れない武士の世界において、彼は生き残りたいと熱望し、金銭を得るために戦った。全ては故郷の妻と子供たちを守るためだった。
大義名分、権力、名誉。そんなものはどうでもよかった。愚直なまでに「愛する者のために生きる」。家族だけではない。友、仲間、心を通わせた相手のために貫一郎は生き抜いた。やがて「守銭奴」と彼をさげすんでいた隊士も気づき始める。この男の「義」は、「人としての愛」なのだと。
波瀾の運命をたどりながらも、見事なまでに純粋に生きた男の物語。
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