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映画の言葉『引越し大名!』のセリフより

「整理とは、捨てることなり」

©2019「引っ越し大名!」製作委員会
映画の中の何気ない台詞が、
あなたにとっての特別な“言葉”となり、
世界を広げ、人生をちょっと豊かにしてくれるかもしれない。
そんな、映画の中の言葉を紹介します。

整理とは、捨てることなり

By 於蘭

『引越し大名!』より

皆さんは引越しをしたことがありますか?
前日から当日まで、やることで溢れる引越しですが、中でも大事な作業の一つに新居に持っていく物の取捨選択があります。ああだこうだ自問自答しながら悩みに悩んで、「本当に必要なものを選ぶ」この作業は、引越しという節目をきっかけにそれまで自分を囲んでいた物を通して、自らを一旦整理するような心地になります。

『引越し大名!』では今から約400年前、江戸時代前期の「引越し模様」が描かれます。
書庫番で引きこもっていた主人公の春之介(星野源)は、国替えの大仕事を任せられ、運ぶものを減らすために町人の物を捨てるという任務に戸惑いを感じていました。そんな時、前任の引っ越し奉行の娘・於蘭(高畑充希)が、父親から受け継いだ引越し指南書より引用したのがこの言葉。「整理とは、捨てることなり」。

捨てることは、決してネガティブなことではありません。必要のないものを捨てることで、自分にとって「本当に必要なものは何か?」 が浮き上がり、自ずと本質が見えてきます。そして、それまで気づかないうちに要らないものに囲まれ凝り固まっていた自分が、一旦整理されるのです。何かを捨て、本当に必要なものだけが残る「引越し」は、身の回りの環境が変わるだけでなく、新たな自分へ生まれ変わる究極の整理整頓なのかもしれません。

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FEATURED FILM
引っ越し大名!
原作・脚本:土橋章宏「引っ越し大名三千里」(ハルキ文庫刊)
監督:犬童一心
音楽:上野耕路「引っ越し唄」
振付・監修:野村萬斎
主題歌:ユニコーン「でんでん」
作詞:川西幸一/奥田民生
作曲:奥田民生(Ki/oon Music)
出演:星野 源
高橋一生 高畑充希 
小澤征悦 濱田 岳 西村まさ彦 松重 豊/及川光博
山内圭哉 正名僕蔵 ピエール瀧 飯尾和樹 和田聰宏 岡山天音 松岡広大 富田靖子
中村靖日 矢野聖人 鳥越壮真 斉藤 暁 丘みどり(特別出演) 立川志らく(ナレーション)・向井理(友情出演)
©2019「引っ越し大名!」製作委員会
江戸時代の姫路藩。書庫にこもって本を読んでばかりの引きこもり侍・片桐春之介(星野源)は、突然【引っ越し奉行】に任命される。引っ越し奉行とは、すべての藩士とその家族全員で別の国に引っ越し(国替え)をする際の総責任者である。突然の大役に怖気づく春之助は、幼馴染で武芸の達人・鷹村源右衛門(高橋一生)や前任の引っ越し奉行の娘である於蘭(高畑充希)に助けを借りることに。こうして前代未聞の引っ越し準備が始まった!移動人数10,000人!距離600Km!予算なし・・・!果たして春之助は、この超難題プロジェクトを知恵と工夫で無事に成し遂げ、国を救うことができるのか?!
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