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映画の言葉『PとJK』小森ふみのセリフより

「実際は迷ってばっかりだけどさ
やるしかないよね」

©2017「PとJK」製作委員会
映画の中の何気ない台詞が、
あなたにとっての特別な“言葉”となり、
世界を広げ、人生をちょっと豊かにしてくれるかもしれない。
そんな、映画の中の言葉を紹介します。

実際は迷ってばっかりだけどさ
やるしかないよね

By 警察官・小森ふみ

『PとJK』より

ふと「今のままでいいのかな?」と思う時、自分自身を鼓舞するように言い聞かせる言葉ってありませんか?

『PとJK』に登場する警察官の功太(亀梨和也)と高校生のカコ(土屋太鳳)は、年齢や立場を超えて結婚生活をおくる夫婦です。出会いは、カコが年齢を偽って参加した合コン。カコが実は女子高生だと知った功太は、彼女に冷たい態度をとりますが、その帰り道に起きたある出来事をきっかけに、カコの真っすぐな気持ちに応えることを決意します。それは、「結婚」という形で。二人が様々な困難に立ち向かいながら絆を深めていく姿が、北海道・函館の市電が走る街並みや、海を臨む美しい風景の中で描かれます。

スタートを切った二人の新婚生活は、上手くいかないことばかり。警察官の功太は「守秘義務があるから」と、仕事のことは話さず、自分のことも多くは語ろうとしません。そんな功太に、カコは「警察官じゃない功太くんはどこにいるの?」と聞きますが、功太は何も言えないまま二人の関係はぎくしゃくしてしまいます。

そんなある日、功太は同じ交番に勤務する先輩警察官の小森ふみ(大政絢)に「警察官じゃない自分っていると思いますか?」と尋ねてみます。すると、小森は「いないな。24時間、365日かっこいい警察官でありたいと思っているから」と答えたあと、少し考えてからつぶやいたセリフが「実際は迷ってばっかりだけどさ やるしかないよね」でした。

今の自分に対して「こうありたい!」と強い信念を抱いていても、壁にぶつかったり、つまずいたりすることで、「これでいいのだろうか」と迷うこともあるでしょう。そんな時、最後にたどりつくのが「やるしかない」という気持ちなのかもしれません。意志が強い、弱い関係なく、人は自問自答を繰り返しながら人生を進めていきます。ふと歩みを止めた時「実際は迷ってばっかりだけどさ やるしかないよね」という言葉が、再び自分を信じるためのエールになるのではないでしょうか。

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FEATURED FILM
PとJK
原作:三次マキ『PとJK』(講談社「別冊フレンド」連載)
監督:廣木隆一
脚本:吉川菜美
音楽:大橋好規 
劇中曲:ブルーノ・マーズ「マリー・ユー」(ワーナーミュージック・ジャパン)
キャスト:亀梨和也 土屋太鳳 高杉真宙 玉城ティナ 西畑大吾(関西ジャニーズJr.) 村上淳 ともさかりえ 大政絢 田口トモロヲ

2017年9月13日リリース
発売元:松竹  販売元:松竹
©2017「PとJK」製作委員会
女子高生で恋愛初心者のカコは、ある日、警察官の功太と出会う。カコは男らしい功太に惹かれ、ふたりの恋がスタートするかに思えたが、功太はカコが実は女子高生だと知り、戸惑う…。功太は職務上、女子高生とは軽々しく付き合うことはできない。そこで功太はいきなり「結婚しよう」とプロポーズ!!!突然のことにカコはビックリしたが、うれしくて功太との結婚を決める。そしてふたりの内緒の結婚生活が始まった。楽しくてラブラブな新婚生活を夢見るカコは、大人な功太にドキドキさせられっぱなし。しかし、そんなハッピーなふたりを巻き込んだ大事件が発生!果たしてふたりは、困難を乗り越え、本当の幸せをつかむことができるのか?
PROFILE
ライター
根津香菜子
Kanako Nezu
ライター。学生時代、入院中に読んだインタビュー記事に胸が震え、ライターを志す。雑誌編集部のアシスタントや、朝日新聞社編集プロダクションでの編集・執筆を経て、2018年フリーライターに。最近は、映画やドラマのキャストインタビューを中心に活動しているほか、朝日新聞社ブックサイト『好書好日』にて、「美味しい」シーンや、食べ物が物語のカギになっている本を作者インタビューと共に紹介する「食いしんぼん」を連載中。
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