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本当に好きなら、逃げてばっかりじゃだめだよ
By 橘マキ
『60歳のラブレター』より
何かを好きだと感じるとき、誰かを愛そうとするとき、きちんと自分の心の奥に眠る本音と向き合っているでしょうか。
定年退職を機に離婚することになった橘孝平(中村雅俊)と橘ちひろ(原田美枝子)。大企業で働く夫と、懸命に陰から支える妻。近所からも評判の夫婦でしたが、実際、二人の関係は冷めきったものでした。その後、定年退職を機に、以前より不倫関係にあった女性と新しい会社を立ち上げるため孝平が家を出て行き、ひとりになったちひろのもとに現れたのは、売れっ子作家の麻生圭一郎(石黒賢)でした。圭一郎はちひろを一眼で気に入り、アプローチを始めます。ちひろは、圭一郎との関係を娘のマキ(星野真里)に相談しました。すると、マキはこう伝えたのです。
「本当に好きなら、逃げてばっかりじゃだめだよ」
箱入り娘だったちひろは、「恋」というものをしたことがありませんでした。孝平と結婚してからも、自分の気持ちには気づかないフリをして30年という時間を過ごしてきたのです。
自分の気持ちよりも、周りを優先してきたちひろは、ある意味で、本当の自分の気持ちから逃げてきたとも言えます。なぜなら、自分の思いを貫くより、そうする方が楽だったから。
自分の気持ちに蓋をすることはできても、その気持ちをなかったことにはできません。相手の気持ちに向き合いたいのならば、まずは自分の気持ちに自分が向き合わないと始まらない。忙しい毎日に追われていると、いつの間にか自分のことを後回しにしてしまいがちです。そうしていると、いつしか自分の気持ちを本人が一番わかってないなんてことも。他の誰かの答えに頷くだけでなく、自分の心に、本当の気持ちをそっと問いかけてみる。そんな時間をつくってみてはいかがでしょうか。
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