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映画の言葉『60歳のラブレター』橘マキのセリフより

「本当に好きなら、逃げてばっかりじゃだめだよ」

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© 2009「60歳のラブレター」フィルムパートナーズ
映画の中の何気ない台詞が、
あなたにとっての特別な“言葉”となり、
世界を広げ、人生をちょっと豊かにしてくれるかもしれない。
そんな、映画の中の言葉を紹介します。

本当に好きなら、逃げてばっかりじゃだめだよ

By 橘マキ

『60歳のラブレター』より

何かを好きだと感じるとき、誰かを愛そうとするとき、きちんと自分の心の奥に眠る本音と向き合っているでしょうか。

定年退職を機に離婚することになった橘孝平(中村雅俊)と橘ちひろ(原田美枝子)。大企業で働く夫と、懸命に陰から支える妻。近所からも評判の夫婦でしたが、実際、二人の関係は冷めきったものでした。その後、定年退職を機に、以前より不倫関係にあった女性と新しい会社を立ち上げるため孝平が家を出て行き、ひとりになったちひろのもとに現れたのは、売れっ子作家の麻生圭一郎(石黒賢)でした。圭一郎はちひろを一眼で気に入り、アプローチを始めます。ちひろは、圭一郎との関係を娘のマキ(星野真里)に相談しました。すると、マキはこう伝えたのです。

「本当に好きなら、逃げてばっかりじゃだめだよ」

箱入り娘だったちひろは、「恋」というものをしたことがありませんでした。孝平と結婚してからも、自分の気持ちには気づかないフリをして30年という時間を過ごしてきたのです。

自分の気持ちよりも、周りを優先してきたちひろは、ある意味で、本当の自分の気持ちから逃げてきたとも言えます。なぜなら、自分の思いを貫くより、そうする方が楽だったから。

自分の気持ちに蓋をすることはできても、その気持ちをなかったことにはできません。相手の気持ちに向き合いたいのならば、まずは自分の気持ちに自分が向き合わないと始まらない。忙しい毎日に追われていると、いつの間にか自分のことを後回しにしてしまいがちです。そうしていると、いつしか自分の気持ちを本人が一番わかってないなんてことも。他の誰かの答えに頷くだけでなく、自分の心に、本当の気持ちをそっと問いかけてみる。そんな時間をつくってみてはいかがでしょうか。

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FEATURED FILM
60歳のラブレター
監督: 深川栄洋(「同級生」「体育館ベイビー」)
脚本: 古沢良太(ALWAYS 三丁目の夕日」「キサラギ」)
音楽: 平井真美子
主題歌: 森山良子「candy」(ドリーミュージック・)
原案: 「60歳のラブレター」(NHK出版)

中村雅俊「夜逃げ屋本舗」シリーズ、「HINOKIO」/原田美枝子「愛を乞うひと」「ブタがいた教室」 / 井上順「ラヂオの時間」、戸田恵子「ザ・マジックアワー」 / イッセー尾形「太陽」「ホームレス中学生」/綾戸智恵/星野真里/内田朝陽/石田卓也/金澤美穂/佐藤慶/原沙知絵/石黒賢
©2009「60歳のラブレター」フィルムパートナーズ
~言葉にできない想いを伝える3通のラブレター~
3組のカップルが織り成すラブストーリー 

大手建設会社の定年退職を目前に控え、第二の人生をはじめようとする孝平(中村雅俊)と、専業主婦として家族に尽くしてきたちひろ(原田美枝子)は、離婚を決意。お互いが別々の道を歩み始めたとき、新婚当初ちひろが30年後の孝平に宛てて書いた手紙が、時を経て届けられる──。

5年前、愛妻に先立たれ娘と暮らす医師・静夫(井上順)は、医療小説の監修を求められ、翻訳家として第一線で活躍する麗子(戸田恵子)と出会う。新しい恋に臆病だった2人に勇気をくれたのは、思いがけない人からの英文ラブレター。

青春時代にビートルズを謳歌し、今は魚屋を営む正彦(イッセー尾形)と光江(綾戸智恵)。口げんかは絶えずとも、友達のような2人に訪れた悲しい出来事。手術にのぞんだ光江が眠る病室には正彦が弾き語るギターの音色が響く。それは2人の思い出の曲──。
PROFILE
フリーライター・インタビュアー
藤田真奈
Mana Fujita
フリーランスのライター・インタビュアー。大学卒業後、勢いでフリーランスとして独立。ウェブメディアを中心に、インタビューやイベントレポート、小説連載など様々な媒体で執筆、脚本を行っている。小説をエンタメだけでなく情報を伝える手段にするべく、日々奮闘中。
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