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映画の言葉

「割れたガラスの破片をただ片付けたくて、人生を片付けてしまった」

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映画の中の何気ない台詞が、
あなたにとっての特別な“言葉”となり、
世界を広げ、人生をちょっと豊かにしてくれるかもしれない。
そんな、映画の中の言葉を紹介します。

割れたガラスの破片をただ片付けたくて、人生を片付けてしまった

By ブリット=マリー

『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』より

自分の人生、守りに入っているなと感じることはありませんか? そんなあなたに捧げたい言葉をご紹介します。

『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』の主人公ブリット=マリーは、これまで完璧に家事をこなしてきた主婦として暮らしていましたが、夫の浮気を知って家を出ます。そこから、ようやく見つけた仕事は、田舎町での少年サッカーのコーチ。サッカー経験もない年配女性の登場に周囲は戸惑いますが、彼女はめげません。ぎこちなくも懸命に努力を続け、少しずつ町の人々に溶け込んでいくのです。

しかし、高い壁が立ちはだかり、自分じゃ無理だ……と諦めかけたとき、気持をぶつけにきたチームの少女に感銘を受けて吐露したのが、「割れたガラスの破片をただ片付けたくて、人生を片付けてしまった」という言葉です。ブリット=マリーは、幼少期の辛い経験が心のブレーキになって、夢や希望の追求を避けてきたことを自覚しました。部屋を完璧に整頓するように、自分の心も整理しすぎていたと…。
例え失敗したとしても、行動しないことには道は拓けません。未来を見据える子どもと心を通わせることで、60代にして彼女は希望を持ち信じることの大切さを知りました。

ふっきれた彼女がクライマックスで叫ぶ「立ちなさい! 絶対にできる!」という激励とともに、この言葉は挑戦する気持ちを忘れていた人たちの心を打つでしょう。私の心に深く響いたように。

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INFORMATION
『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』
監督:ツヴァ・ノヴォトニー
主演:ペルニラ・アウグスト
原作:フレドリック・バックマン「ブリット=マリーはここにいた」(坂本あおい 訳/早川書房 刊)
後援:スウェーデン大使館
字幕翻訳:中沢志乃
字幕監修:オスターグレン晴子
配給:松竹
公開日:2020年7月17日(金)
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63歳・笑わない主婦。ある日スーツケースひとつで自分の人生を探す旅に出る。
スウェーデンに住むブリット=マリーは63歳の専業主婦。結婚して40年、家事を完璧にこなすだけの毎日で、いつしか笑顔を忘れていた。ある日、夫に愛人がいることがわかり、一大決心をして家を飛び出すことに。やっとのことで見つけた仕事は、小さな町の荒れ果てたユースセンターの管理人だった。しかもいつのまにか子供たちの弱小サッカーチームのコーチまで任されることに。初めて尽くしの彼女は、やんちゃ盛りなチーム員たちにはナメられっぱなし。だが個性豊かな住民たちに助けられ、不器用ながらも少しずつ笑顔を取り戻していく。 そんなある日、突然夫が迎えに来て―。
PROFILE
映画・演劇ライター
八巻綾
Aya Yamaki
映画・演劇ライター。テレビ局にてミュージカル『フル・モンティ』や展覧会『ティム・バートン展』など、舞台・展覧会を中心としたイベントプロデューサーとして勤務した後、退職して関西に移住。八巻綾またはumisodachiの名前で映画・演劇レビューを中心にライター活動を開始。WEBサイト『めがね新聞』にてコラム【めがねと映画と舞台と】を連載中。
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