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映画の言葉 『アデライン、100年目の恋』アデラインのセリフより

「私、もう逃げないわ」

アデライン、100年目の恋
©2015 LAKESHORE ENTERTAINMENT GROUP LLC, KIMMEL DISTRIBUTION, LLC AND LIONS GATE FILMS INC. All Rights Reserved
映画の中の何気ない台詞が、
あなたにとっての特別な“言葉”となり、
世界を広げ、人生をちょっと豊かにしてくれるかもしれない。
そんな、映画の中の言葉を紹介します。

私、もう逃げないわ

By アデライン

『アデライン、100年目の恋』より

不老不死の身体を授けると言われたら、あなたは嬉しいですか? 私はイヤです。家族や友人たちなど自分の大切な人の死を何度も見届けながら、終わりのない時間を過ごす孤独に耐えられそうにないからです。永遠の若さを手に入れた『アデライン、100年目の恋』のヒロイン・アデライン(ブレイク・ライヴリー)も、同じように思っていたはずでした。

アデラインは、自動車事故の際に雷に打たれたことで老化しない身体に変異してしまいます。やがて不審に思われFBIから追われる身となった彼女は、娘を置いて逃亡することを決意。それから娘以外の誰にも秘密を明かすことなく転々と生きてきたアデラインは、気づけば100歳を超えようとしていました。唯一無二の存在だった娘も老人となり、いよいよ真の孤独が迫ってきています。

輝くように美しいアデラインの瞳はいつも寂しげで、どんどん増えていく想い出はいたるところで彼女をさいなむのでした。終わりのない人生とは、なんと孤独で絶望的なのか……しかし、運命の相手と出会ったことで彼女は生き方を変えることを決意します。

「私、もう逃げないわ」

ある人に秘密を見破られ、急いで恋人の元を去ったアデライン。しかし、彼女は逃げる途中で思いとどまり、娘に電話してこう告げました。自分の中に芽生えた真の愛に気づき、「相手はいつか必ず死ぬ」という恐怖を乗り越えて恋人にすべてを打ち明ける決心をしたのです。

私は、アデラインの勇気に目を見張りました。確実に訪れる孤独という恐怖から逃げずに、「現在に立ち向かう」こと。それ以上の勇気などあるでしょうか? アデラインのように特殊な状況でなくとも、時に現実は目を背けたくなるほどの厳しさを突きつけてきます。未来を恐れて前に進むための一歩を踏み出す勇気が出ないこともあるでしょう。でも、もしこれから人生の選択に対して弱気になるようなことがあったなら、私はアデラインの決意を思い出し、自分を奮い立たせるつもりです。

※2021年3月3日時点のVOD配信情報です。

BACK NUMBER
FEATURED FILM
アデライン、100年目の恋
監督:リー・トランド・クリーガー『セレステ∞ジェシー』
脚本:J・ミルズ・グッドルー、サルヴァドール・パスコヴィッツ
撮影:デヴィッド・ランゼンバーグ
編集:メリッサ・ケント
衣装:アンガス・ストラシー
音楽:ロブ・シモンセ

キャスト:
ブレイク・ライヴリー(恒松あゆみ)
ミキール・ハースマン(小林親弘)
ハリソン・フォード(井上和彦)
エレン・バースティン(宮沢きよこ)
キャシー・ベイカー
アマンダ・クルー

2016年3月2日リリース
発売・販売元:松竹
©2015 LAKESHORE ENTERTAINMENT GROUP LLC, KIMMEL DISTRIBUTION, LLC AND LIONS GATE FILMS INC. All Rights Reserved
奇跡的な出来事がきっかけで年を取らなくなってしまったアデライン・ボウマン。100歳を超えているのに29歳の姿のままの彼女の心の支えは、愛犬と、老いた一人娘フレミングだけ。偽名を使い、住む場所を変え、友人も作らず孤独に時を過ごしている。そんなアデラインの前にカリスマ的な魅力を持つ青年エリスが現れる。エリスにどんどん惹かれていくアデラインだが、二人の間に秘密と過去の恋が立ちふさがり・・・・・・。
あらがうことのできない運命に流されて生きたアデラインが100年のときを経て見つけたものは?見る人のハートを揺さぶる、現代版ラブファンタジー。
PROFILE
映画・演劇ライター
八巻綾
Aya Yamaki
映画・演劇ライター。テレビ局にてミュージカル『フル・モンティ』や展覧会『ティム・バートン展』など、舞台・展覧会を中心としたイベントプロデューサーとして勤務した後、退職して関西に移住。八巻綾またはumisodachiの名前で映画・演劇レビューを中心にライター活動を開始。WEBサイト『めがね新聞』にてコラム【めがねと映画と舞台と】を連載中。
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