
あなたにとっての特別な“言葉”となり、
世界を広げ、人生をちょっと豊かにしてくれるかもしれない。
言霊ってあるんだよ、
言葉の力って凄いんだからBy 松岡卓
『一度死んでみた』より
SNSで無意識に呟く言葉、口癖になっている言葉。
日ごろ何気なく発する言葉を通して、自分がどんな風に周りから見られているのか、考えてみたことはありますか?
『一度死んでみた』の主人公・野畑七瀬(広瀬すず)は、製薬会社社長の父親(堤真一)と2人暮らし。日々口うるさく干渉してくる父親が大嫌いな七瀬は、口癖のように「死んでくれ!」「クソ親父!」と毒づいていたところ、父親はなんと偶然開発された「一度死んで2日後に生き返る薬」を、会社の裏切り者の手によりあっさり飲まされ、一時的に死んでしまったのです。
そんなこととは知らず、父親のまさかの死に驚きを隠せない七瀬は、父親の部下である松岡卓(吉沢亮)に、父親が死んだ理由を尋ねます。すると松岡は「君があんなに死ねって言ったからだよ」と呟き、こうつづけるのです。
「言霊ってあるんだよ、言葉の力って凄いんだから」
松岡は、社長が薬を飲まされる一部始終を目撃しており一時的に死んでいることを知っているのですが、あまりに酷い言葉が口癖になっていた七瀬に敢えてこの言葉をかけます。
それを聞いた七瀬は父親への暴言の数々を思い返し、自分の無意識の言葉遣いや口癖が、自分の周りからのイメージを形作っていたことを初めて自覚し、発した言葉の責任の重さを痛感するのです。
言葉は、口にすることで、周りや自分に良い影響も悪い影響も与えます。それが無意識の発言だったとしても、発した限りそこには責任がともなうのです。しかし、自分の口癖や何気なく口にする言葉まで、なかなかしっかり注意を向けるのは難しいもの。それらの言葉が自分では気付かないうちに、誰かを、そして自分を傷つけてしまっていることがあるかもしれません。そんな自分のひとつひとつの発言に丁寧に向き合うことの大切さを、この松岡の言葉で改めて気付かされた気がしました。
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