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映画の言葉『あした世界が終わるとしても』狭間真のセリフより

「僕は、僕の世界を諦めない」

©あした世界が終わるとしても
映画の中の何気ない台詞が、
あなたにとっての特別な“言葉”となり、
世界を広げ、人生をちょっと豊かにしてくれるかもしれない。
そんな、映画の中の言葉を紹介します。

僕は、僕の世界を諦めない

By 狭間真

『あした世界が終わるとしても』より

困難な問題や大きな壁にぶつかったとき、それを乗り越えようとあがくのか、少し立ち止まり機をうかがうのか、あるいは「もういいや」と諦めてしまうのか──あなたの選択によって、あなたが生きる世界は変容していきます。

『あした世界が終わるとしても』は、相対するふたつの世界を舞台に描かれるアクション・ラブストーリー。もうひとつの世界「日本公国」の人物が死ぬと、この世界で相対する人物も死んでしまう“命のリンク”を巡って、主人公・狭間しん(梶裕貴)とその幼馴染みである泉琴莉(内田真礼)、それぞれが相対するジン(中島ヨシキ)、コトコ(千本木彩花)の運命が交錯します。

日本公国が目論むのは、こちらの世界を領土化すること。公国の裏の支配者である公卿たちに担ぎ上げられた公女・リコ(水瀬いのり)は圧倒的な強さでしんたちを追い詰めます。リコを無力化し、リコと“フィックス(=五感共有)”している公卿たちを消滅させるための銃も、残る弾丸は一発のみ。絶体絶命の状況のなか、自分の大切な世界を守るため、自分の大切な存在を取り返すために真は叫びます。

「僕は、僕の世界を諦めない」

「私には無理だ」と諦めそうになったときには、この言葉を思い出してみてはいかがでしょうか。「僕は諦めない」ではなく「僕は、“僕の世界を”諦めない」。この違いはとても大きいと思うのです。あなたが諦めたら、あなたの世界はなにも変わらないし、あなたが諦めなかったら、あなたの世界はきっと変わるでしょう。

そう、あなたの世界の主人公は“あなた”でしかないのです。

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BACK NUMBER
FEATURED FILM
あした世界が終わるとしても
狭間真:梶裕貴、ジン:中島ヨシキ、泉琴莉:内田真礼、コトコ:千本木彩花、ミコ:悠木碧、リコ:水瀬いのり

原作:クラフター、監督・脚本:櫻木優平
主題歌・挿入歌:あいみょん(主題歌:「あした世界が終わるとしても」 挿入歌:「ら、のはなし」) 
制作:クラフタースタジオ
製作:『あした世界が終わるとしても』製作委員会

2019年7月24日リリース
発売元:松竹 販売元:松竹
©あした世界が終わるとしても
幼いころに母を亡くして以来、心を閉ざしがちな真。
彼をずっと見守ってきた、幼なじみの琴莉。
高校三年の今、ようやく一歩を踏み出そうとしたふたりの前に突然、
もうひとつの日本から、もうひとりの「僕」が現れる――。
PROFILE
フリーライター
とみたまい
Tomita Mai
フリーライター。現在はおもに声優、アニメ、特撮などのジャンルにおいて、インタビュー取材を中心に活動。一方で、母との軋轢、乳がん罹患、子どもを持たない生き方など、自らの体験を通して思うことを細々と発信している。Illustration by JUN OSON
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