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映画の言葉『砕け散るところを見せてあげる』蔵本玻璃のセリフより

「そうか 戦ってもいいんだ」

映画「砕け散るところを見せてあげる」
©2020 映画「砕け散るところを見せてあげる」製作委員会
映画の中の何気ない台詞が、
あなたにとっての特別な“言葉”となり、
世界を広げ、人生をちょっと豊かにしてくれるかもしれない。
そんな、映画の中の言葉を紹介します。

そうか 戦ってもいいんだ

By 蔵本玻璃

『砕け散るところを見せてあげる』より

このままじゃいけない。何かを変えたい。
そう思いつつも、「自分に変化を起こせるわけがない」と最初から諦めてしまっていることはありませんか?

映画『砕け散るところを見せてあげる』は、竹宮ゆゆこのベストセラー小説をSABU監督で映画化した作品です。まっすぐで正義感の強い濱田清澄はまだきよすみ(中川大志)は、ある日“学年一の嫌われ者”と呼ばれる少女・蔵本玻璃くらもとはり(石井杏奈)がクラスメートからゴミを投げつけられている姿を見かけます。それが当たり前のように周囲も玻璃自身も何も反応しない状況へ、「やめろ」と清澄は声をあげるのです。

「そうか 戦ってもいいんだ」

これは、まるでヒーローのように手を差しのべる清澄の姿に、次第に心を開いていった玻璃が強くなりたいと願った時、口にした言葉です。いじめられても「このままでいい」「私は何もできない」とあきらめていた玻璃の“世界へ向き合う姿勢”を、清澄の行動が180度変えてくれたのでした。

ひとり孤独に耐えてきた少女・玻璃の世界に、絶対的な味方になろうとする清澄という存在が加わったことで、少しずつ玻璃の考え方や行動が変わっていきます。身なりを気にしなかった彼女が、ボサボサだった髪をきれいに整えるなど、だんだん他者を受け入れるようになっていくのです。そうした一歩を積み重ねた玻璃はやがて、目を合わせないようにしていた“世界”と真正面から向き合うことを決めます。

自分という存在は、ちっぽけかもしれません。でも、だからといって力がないわけではないのです。ちっぽけでも、戦ってもいい。戦うという選択肢があなたにはある。ひとりの少女が世界と向き合い戦う姿は、小さな一歩でも踏み出すことで、自ら世界と関わっていけるのだということを、わたしたちに教えてくれた気がしました。

◎『砕け散るところを見せてあげる』原作本

©竹宮ゆゆこ/新潮社

BACK NUMBER
FEATURED FILM
出演:中川大志、石井杏奈
井之脇海、清原果耶、松井愛莉 / 北村匠海、矢田亜希子、木野花 / 原田知世 / 堤真一

監督:SABU
原作:竹宮ゆゆこ『砕け散るところを見せてあげる』(新潮文庫nex)
主題歌:琉衣「Day dream ~白昼夢~」(LDH Records)
配給:イオンエンターテイメント
映倫指定:PG12
2021年4月9日(金)新宿ピカデリー、イオンシネマ他にて全国公開
©2020 映画「砕け散るところを見せてあげる」製作委員会
<常識を覆す、衝撃の愛の物語>
平凡な日々を送る濱田清澄はある日、学年一の嫌われ者と呼ばれる孤独な少女・蔵本玻璃に出会う。玻璃は救いの手を差し伸べてくれる清澄に徐々に心を開くようになるが、彼女には誰にも言えない秘密があった…。その秘密に気づき始めた清澄に<恐るべき危険>が迫り、友人の田丸や尾崎姉妹も心配する中、物語は予測できない衝撃の展開を見せていく。この物語は、ラブストーリーなのか、サスペンスなのか…。ラストは、世代を超えた壮大な愛に包まれる。
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