
あなたにとっての特別な“言葉”となり、
世界を広げ、人生をちょっと豊かにしてくれるかもしれない。
僕、生きてますよ、今
By 園田宏
『トイレのピエタ』より
あなたが“生きている”と実感する時は、どんな時ですか?
なんとなく続く毎日。生きているのか死んでいるのかもよくわからないぐらいに、満たされずに過ごしている。そんな風に、自分の人生を不安に思う人もいるのではないでしょうか。むしろ、「生きている実感」なんてそう容易く得られるものではありません。
『トイレのピエタ』の主人公・園田宏(野田洋次郎)もその一人。画家になる夢を諦め、ビルの窓拭きのアルバイトをして日々過ごしていた宏は、学生時代の恋人に再会。彼女に「才能がある」と言われながらも、そこへ向き合うことができずに日々を過ごしていました。ある日、突然意識を失った宏は、運ばれた先の病院で余命数ヶ月の末期がんであることを宣告されます。
主人公・園田宏役を演じたのは、人気ロックバンド RADWIMPSの野田洋次郎さん。デビュー以来、音楽活動に専念してきた野田さんが、脚本を一読し今作に出演を決めた理由は、「宏があまりにも他人とは思えなかったから」だと言います。
苦しい抗がん剤治療や先の見えない闘病生活にやけくそになりながらも、自ら死ぬことはできず、そんな自分と向き合えずにいる宏。しかし、同じく癌を患っている同室の患者・横田(リリー・フランキー)や小児病棟の拓人(澤田陸)、そして自分のどうしようもない現実と向き合う女子高生の真衣(杉咲花)と出会い、交流することで、だんだんと変化していくのでした。
自分と、そして周りにいる人の生と死を、目をそらさず見つめることで宏は、ある時、あるひとつの絵を描き出します。そして、その姿を見守ってもらっていた横田にこう言うのです。
「僕、生きてますよ、今」
自分の人生の実感をつかめず、だからといって、もがくこともできず、容易く得られる刺激に身をゆだねてしまいそうになったときは、この言葉を思い出してみてください。自分の人生と向き合えるのは、その人生を生きる「自分」なのです。
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