
映画の中の何気ない台詞が、
あなたにとっての特別な“言葉”となり、
世界を広げ、人生をちょっと豊かにしてくれるかもしれない。
あなたにとっての特別な“言葉”となり、
世界を広げ、人生をちょっと豊かにしてくれるかもしれない。
そんな、映画の中の言葉を紹介します。
やってけなくても、やってかなきゃならないと思います
By 孝子
『東京暮色』より
思わず弱気になってしまうほどの苦難が、人生には度々訪れることがあります。 当たり前だった日常がある日突然無くなり、大事な人と二度と会えなくなるようなことも現実には起こりかねないのです。
主人公の明子(有馬稲子)は、年下の恋人の子を妊娠しますが、それを知って姿を消してしまった無責任な彼を毎晩一人で探しさまよい、終いには中絶をすることに。そんな時にも関わらず、自分や父を捨てた実母との再会で、初めて知る母親の秘密を目の当たりにする明子。残酷に重なる苦難が容赦なく彼女に襲いかかり、電車事故という自滅の道へといざなうのです。
そんな妹の事故死で悲しみにくれる姉の孝子(原節子)が、物語の最後に父親の周吉(笠智衆)にこう告げます。「やってけなくても、やってかなきゃならないと思います」。
夫との結婚生活が上手くいっておらず、幼い娘を連れて実家に戻ってきたばかりの孝子ですが、明子のことを思うと自分自身の現状に思うことがあったのでしょう。この台詞には、自分の子供には、明子のように両親のことで辛い思いをさせたくないという戒めと、そのためにも、旦那と上手くいかないという目の前の現実から逃げている場合ではないと、自らに言い聞かせるような強い意志を感じます。
「もうダメだ」と思い詰めて弱ってしまうような時にこそ、身の回りの大切な人を思い返し、自分を鼓舞するために口ずさんでみたい言葉です。
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映画の言葉
- 「そうか 戦ってもいいんだ」
- 私は普通じゃない? …で、「普通」って何!?
- 自分を見失わないために、私が私であることを確認する方法
- 「心の声を聞くわ」
- 「いっぱい失敗したから 今の自分がある。まぁ 今も失敗ばっかりやけど」
- 「俺の知ってる命ってのはよ、この理不尽な世界で唯一、平等で大切なもんや」
- 「必死すなわち生くるなり」 死を意識するのは生きようとする証
- 大きい変化の中にいても、これを見失わなければ大丈夫。 周りに流されて、後悔しないために必要なこと。
- 生きづらい世の中を生きる。皆で乗り越えたい今贈りたい、映画の言葉。
- 大事なものを失うことは怖いけれど。「今」を大切にする生き方とは?
- 好きなものを好きと言えない? 自分の「好き」を大切にするといい理由。
- 「そんなに苦しまなくていいんだよ」
- 「我々には世界を知る手段が必要です」
- 「空気読んで何もしないくらいなら、間違っててもやる方がいいんです」
- 「でもママとは別々よ」
- 「物事は単純だ。それに対し人間は不可解なことばかり。物事を複雑にする」
- 「作家は書かなきゃ」
- 「言霊ってあるんだよ、言葉の力って凄いんだから」
- 「僕、生きてますよ、今」
- 「誰かと走るって、楽しい!」
- 「僕は、僕の世界を諦めない」
- 「すてきな荷物が運べた。金なんか要らない」
- 「自分自身の体でさ、実際にやったことと、その中で感じたこと考えたこと、自分の責任で話せるのってそのぐらいだろ?」
- 「割れたガラスの破片をただ片付けたくて、人生を片付けてしまった」
- 「同じ人間なんだよ」
- 「実際は迷ってばっかりだけどさ やるしかないよね」
- 「思ってるだけで何もしないんじゃな、愛してないのと同じなんだよ」
- 「正しいとか間違ってるとかじゃない。多数派の意見があるだけなんだ」
- 「明日のことは分からない。だから毎晩が舞台の初日であり、千秋楽でもある」
- 「本当に好きなら、逃げてばっかりじゃだめだよ」
- 「思い切って、人の助けを借りる勇気も、必要なんだよね」
- 「君は幸せになっていいんだ」
- 「私たちは一組の古い靴下みたいね」
- 「ノーマル? そんな人いないわ」
- 「技術とかね、魚も大事だけど、そこに対する気持ちが一番大事なんですよ」
- 「整理とは、捨てることなり」
- 「他の人の気持ちが分からないなんて当たり前じゃないか。 分からないから興味を持つんだろ。分からないから話をするんだろ」
- 「テメェでテメェを大事にしなくて、誰が大事にするもんか」
- 「壊れたら、直せばいいんだからな」
- 「人がどう思うかは関係ない。誰を愛するかは私が決める。私の人生よ」
- 「やってけなくても、やってかなきゃならないと思います」
- 「自分を醜いと知った人間は、決してもう醜くねぇって」