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映画の言葉『野球少女』チュ・スインのセリフより

「私の未来は誰にも分らない 私でさえ」

映画の言葉『野球少女』チュ・スインのセリフより
©2019 KOREAN FILM COUNCIL.ALL RIGHTS RESERVED
映画の中の何気ない台詞が、
あなたにとっての特別な“言葉”となり、
世界を広げ、人生をちょっと豊かにしてくれるかもしれない。
そんな、映画の中の言葉を紹介します。

私の未来は誰にも分らない 私でさえ

By チュ・スイン

『野球少女』より

「あなたの夢は何?」
子供の頃、よく語らされる「なりたいもの」や「やってみたいこと」。でも、いざ夢に向かって進み始めると、周囲から聞き漏れる「現実を見なさい」という声。私が叶えられる夢には限界があるのか…。そう、自分の未来を自分で信じられなくなった時に、そっと背中を押してくれる映画の言葉があります。

映画『野球少女』は、ドラマ『梨泰院クラス』で大ブレイクしたイ・ジュヨン主演の青春ドラマです。主人公・スインは、最高球速134キロを誇り、天才野球少女と称えられてきた高校生。これまでの人生を野球に捧げ、プロを目指してきました。卒業をひかえプロテストを受けようとしますが、「女」という理由だけで受けることができません、規定には「女性であっても選手になれる」と記されているのに。しかし、スインはどれだけ理不尽な現実や「夢をあきらめろ」という声に道を阻まれたとしても、歩みを止めませんでした。

「私の未来は誰にも分らない 私でさえ」

これは、「現実を知れば 早くあきらめるはずだ」と野球のコーチに言われた際、スインがつぶやいた言葉です。女で野球を続けてきた彼女は、ずっと「女だから無理」という理不尽な「現実を知る」人生でした。周りの反対を押し切って努力し続けることは、簡単ではありません。しかし、彼女は努力を続け、その努力が自分を信じる力になり、周囲をも変えていったのです。そして、「高校では野球はできない」という“常識”を打ち破り、今も野球を続けている自分がいる。その自分の現実と、現実につづく未来を、スインは一番信じているのです。

未来のことは誰にもわかりません。わからない未来に向かって、進み決めていくのは自分自身です。

自分の人生は自分の行動で変わり、その行動で現実は少しずつ変えることができる。そのことを、夢を諦めなかったスインの言葉が、教えてくれました。

BACK NUMBER
FEATURED FILM
野球少女[DVD]
監督・脚本:チェ・ユンテ
出演:イ・ジュヨン「梨泰院クラス」、イ・ジュニョク「秘密の森」、ヨム・ヘラン「椿の花咲く頃」、ソン・ヨンギュ『エクスト リーム・ジョブ』

2021年7月7日リリース
発売・販売元:松竹/提供:ロングライド
©2019 KOREAN FILM COUNCIL.ALL RIGHTS RESERVED
青春の日々をすべて野球に捧げ、〈天才野球少女〉と称えられてきたチュ・スイン(イ・ジュヨン)。高校卒業 を控えたスインは、プロ野球選手になる夢をかなえようとするが、〈女子〉という理由でテストさえ受けさせてもらえな い。母や友だち、野球部の監督からも、夢を諦めて現実を見るようにと忠告されてしまう。「わたしにも分らないわたし の未来が、なぜ他人に分かるのか」──自分を信じて突き進むスインの姿に、新しく就任したコーチ、チェ・ジンテ(イ・ ジュニョク)が心を動かされる。同じくプロになる夢に破れたジンテは、スインをスカウトの目に留まらせるための作戦 を練り、特訓を開始する。次々と立ちふさがる壁を乗り越えたスインは、遂にテストを受けるチャンスを掴むのだが──。
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