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映画の言葉『一週間フレンズ。』長谷祐樹のセリフより

「空気読んで何もしないくらいなら、間違っててもやる方がいいんです」

©2017 葉月抹茶/スクウェアエニックス・映画「一週間フレンズ。」製作委員会
映画の中の何気ない台詞が、
あなたにとっての特別な“言葉”となり、
世界を広げ、人生をちょっと豊かにしてくれるかもしれない。
そんな、映画の中の言葉を紹介します。

空気読んで何もしないくらいなら、
間違っててもやる方がいいんです

By 長谷祐樹

『一週間フレンズ。』より

人の目を気にしすぎて言いたいことが言えなかったり、ついつい空気を読んでしまったり、そんな自分が嫌だなと思うことはありませんか?

『一週間フレンズ。』は、記憶が7日間で消えてしまう高校生・藤宮香織(川口春奈)と彼女に思いを寄せるクラスメート・長谷祐樹(山﨑賢人)の青春ラブストーリーです。香織に一目ぼれしていた祐樹は、ある時、思い切って彼女に「友達になってください」と声を掛けます。しかし、香織に「無理」と一言で断わられてしまいました。それでも、祐樹はあきらめずに香織に声をかけ続けます。

「空気読んで何もしないくらいなら、間違っててもやる方がいいんです」

この言葉は、祐樹が、二人を見守る担任の井上先生(戸次重幸)に「なんで藤宮に関わる?」と尋ねられた際、口にした言葉です。そして、祐樹は先生にこうも伝えています、「やらないと、何も始まらないじゃないですか」。

祐樹は、空気を読んだ上で、香織に声をかけ続けていたのです。つまり、香織が「自分は友達との記憶が毎週リセットされてしまうので、そのたびに嫌な思いをさせてしまうのではないか」と不安に思う気持ちを汲み取っての行動でした。だから、彼女が何度断ろうとも「俺は絶対に嫌になったり、面倒になったりしない」「何度でも言い続けるから」と、まっすぐに自分の思いを伝え続けます。そんな彼のひたむきな行動が、少しずつ香織の心を開いていくのでした。

「相手はどう思っているのだろう?」と空気を読みすぎるあまり、自分の本当の気持ちに蓋をして、気づけば疲れ果ててしまっているということがある人も多いのではないでしょうか。でも、空気を読もうとしているときは、相手を思いやっているようで、実は自分を守っているのかもしれません。

もちろん、それも大切ですが、時には思い切って相手に本当の気持ちや今の思いを伝えてみてもいいのでは? それは「何もしない」のではなく、「行動を起こす」という選択をあなたがとったということでもあります。空気を読むのではなく、自ら作りあげていった祐樹のように。

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FEATURED FILM
一週間フレンズ。[DVD]
監督:村上正典 
脚本:泉澤陽子
原作:葉月抹茶「一週間フレンズ。」(ガンガンコミックスJOKER/スクウェア・エニックス刊)
主題歌:「奏(かなで) for 一週間フレンズ。」スキマスイッチ(AUGUSTA RECORDS)
音楽:やまだ豊

キャスト:
川口春奈 山﨑賢人 松尾太陽 上杉柊平 高橋春織 古畑星夏 伊藤沙莉 甲本雅裕 国生さゆり

2017年8月2日リリース
発売元:松竹、キノフィルムズ(木下グループ) 
販売元:松竹
©2017 葉月抹茶/スクウェアエニックス・映画「一週間フレンズ。」製作委員会
高校2年生の祐樹は、初めて会った日から惹かれていた同級生・香織に、思い切って「友達になって下さい」と声をかける。が、香織は必死で祐樹を拒む。実は彼女には“友達のことを一週間で忘れてしまう”という記憶障害があった。それでも香織のそばにいたいと願い、毎週月曜日、記憶がリセットされるたびに、香織に会いに行く祐樹。二人は交換日記を始めて、少しずつ距離を縮めていく。が、そんなある日、香織の過去を知るまゆと、転入生の九条が現れて―。
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