
あなたにとっての特別な“言葉”となり、
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ノーマル? そんな人いないわ
By アン
『死ぬまでにしたい10のこと』より
「普通は結婚している年齢でしょ?」「親を尊敬するのは普通のことだよ」「普通の社会人なら親友の一人くらいいるもの」日本の学校や職場ではよく耳にする「普通」という言葉です。しかし、そんな「普通」に違和感を覚えている方も多いのではないでしょうか。
23歳のアン(サラ・ポーリー)は、17歳という若さで出産し、現在は失業中の夫と小さな娘二人と、アンの母親(デボラ・ハリー)の裏庭にあるトレーラーハウスで暮らしています。父親はアンが幼い頃から刑務所にいて、10年以上会っていません。そして後にアンは、末期癌による余命2ヶ月の命を宣告されることになるのです。
そんな決して普通とは言えない境遇で生きているアンが、夜勤終わりの母親を車で迎えに行ったときのこと。アンはいつものように趣味で聴いている中国語のレッスン音声を流していました。
すると母親は、「ノーマルに音楽を聴けないの?」と、中国語を聴いているアンのことを非難しました。それを聞いたアンはうんざりした表情を顔に浮かべながら、ボリュームをオフにします。そしてこう言うのです。
「ノーマル? そんな人いないわ」
ノーマルとは、日本語で「普通の」と翻訳することができます。世間的に見ると普通ではないアンの今の生活も、アンにとっては普通に過ぎないのです。そしてそれはもちろん、アン以外にも当てはまります。自分にとっては自分がノーマル。それぞれ歩んできた人生も違うのだから、自分にとってのノーマルが、誰かにとってのノーマルである必要はないのです。
私自身を誰かのノーマルで縛る必要もなければ、誰かを私のノーマルに封じ込める必要もありません。ノーマルという呪縛から解放されることができれば、きっと、もっともっと自分らしくいることができて、そんな自分を好きになることができるのではないでしょうか。
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