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映画の言葉

「テメェでテメェを大事にしなくて、誰が大事にするもんか」

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©1988 松竹株式会社
映画の中の何気ない台詞が、
あなたにとっての特別な“言葉”となり、
世界を広げ、人生をちょっと豊かにしてくれるかもしれない。
そんな、映画の中の言葉を紹介します。

テメェでテメェを大事にしなくて、誰が大事にするもんか

By 英吉

『異人たちとの夏』より

弱音をついつい吐いてしまう時や、吐きたくても、吐けずに一人で溜めてしまう時。 そんな弱っている時にふとかけられた言葉が、ずっと心に残り続け、支えになっていることがある人も多いのではないでしょうか。

2020年4月に亡くなられた大林宣彦監督の映画『異人たちとの夏』では、妻子と別れ細々と一人暮らしをするシナリオライターの原田(風間杜夫)と、亡くなったはずの両親の奇妙で温かい触れ合いが描かれます。

12歳の頃に事故で亡くした両親の異人(幽霊)に出会った原田。二人の暖かい愛情に触れるうちに、原田は両親を失くしてからずっと強がって生きてきた分、誰にも言えずにせき止めていた弱音を、ボロボロとこぼしてしまいます。妻子との別れや、仕事での目先の競争心に日々忙殺され、いつの間にか自分を大事にできていなかったことに気づいたのです。そんな原田に、父親の英吉(片岡鶴太郎)がかけた言葉がこの台詞。

「テメェでテメェを大事にしなくて、誰が大事にするもんか」

江戸弁訛りの英吉にかけられた力強い言葉に、原田は思わず涙を流しますが、この言葉は原田の今後の人生にも寄り添い残り続けたことでしょう。 自分を大事にできるのは、自分。日々のあれこれに自らを痛めつけて弱ってしまう時、言い聞かせるよう心の片隅に携えて置きたい言葉です。

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FEATURED FILM
原作:山田太一
監督:大林宣彦
脚本:市川森一
出演者:風間杜夫/秋吉久美子/片岡鶴太郎/永島敏行/名取裕子
©1988松竹株式会社
妻子と別れ、孤独な日々を送るシナリオ・ライターは、故郷・浅草の街で幼い頃に死別した若い父母とそっくりな二人に出逢った。だが、美しい恋人・ケイは、二人にもう決して逢わないでくれと迫ってくる――
渇ききった現代人の生活に、そっと忍び込んでくる孤独と幻想。お伽話といって笑えない不思議な時間と非現実な空間を描く。
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