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映画を観た日のアレコレ No.18

2020年8月26日
ナガオカケンメイの映画日記

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なかなか思うように外に出かけられない今、どんな風に1日を過ごしていますか? 映画を観ていますか?
何を食べ、何を思い、どんな映画を観たのか。
誰かの“映画を観た一日”を覗いてみたら、どんな風景が見えるでしょう?
日常の中に溶け込む、映画のある風景を映し出す連載「映画を観た日のアレコレ」。
18回目は、D&DEPARTMENTディレクター・デザイン活動家のナガオカケンメイさんの映画日記です。
日記の持ち主
D&DEPARTMENTディレクター
デザイン活動家
ナガオカケンメイ
Kenmei Nagaoka
「ロングライフデザイン」をテーマにストアスタイルの活動体D&DEPARTMENT PROJECTを創設。デザイン目線の旅行文化誌『d design tarvel』や47都道府県のデザイン物産ミュージアム「d47 MUSEUM」、つくり手・売り手・使い手の垣根を越えてロングライフデザインのマーケットを応援する会員誌『d LONG LIFE DESIGN』など、物販・飲食・出版・観光などを通して、47の「個性」と「息の長い、その土地らしいデザイン」を見直し、全国に向けて紹介する活動を行う。

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www.nagaokakenmei.com

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2020年8月26日

同じ映画を何度も何度も観る。

読書と映画が苦手で、じゃあ、と考えて美術館に行くのも旅をするのも苦手だと改めて気づきました。自分で旅行ガイドを立ち上げたのも、そういう視点の旅本がなかったからで、コーヒーを片手に雑誌をペラペラめくるだけで、どんどん妄想が膨らんでくるのでした。要するに、人が作った創造や物語よりも、自分で極端に妄想したいタイプなんだと思うのです。

映画をもし観ることになったら、とにかく観た人にあらすじどころか、結末までしっかり聞き出し、それから安心して観ます。ドキドキハラハラなどもってのほか。誰がどう観ても、その先の展開が、例えば「主人公がひどい目に遭遇する」などと予想できてしまうシーン展開などに遭遇し始めたら、家での映画鑑賞なら、電源を切る。観ていられないのです。もしくは、その場を去る。だから、自ずと、一度観て面白かった映画は何十回も観ます。新しい感動を求め、新しい映画を探すのではなく、自分の中に一度観て植えられた物語を反復して観ます。一度取り込んだ映画は、自分の一部になるようです。それを繰り返して観ることで、気持ちが落ち着くのだと思うのです。とにかく何回も何回も観る。その時の生活や心境などが、映画に反応してなんとなく心地よく消化されるような感じなのです。多分、主体はいつも自分側にないと落ち着かないのだとも思うのです。だから自分が予期せぬほどにびっくりするようなものは、とにかく避ける。臆病者で冒険しないタイプなのです。冒険するなら、完全に自分の中から生まれた物語じゃないと、落ち着かないのでしょう。当然、旅行なんかも人にくっついていくよりも細かく自分で予定を立てたい。

これまで観た映画はおそらく100本くらいしかないと思います。そして、今でもその100本を定期的に観ていると思います。特に繰り返して観ているのが『LIFE!』『グッドモーニング、ベトナム』『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』。僕は、自分を前のめりにしてくれる映画じゃないと観ない。感動よりも、元気。元気をもらえる映画がとにかく好きです。そして、何回も何回も滋養強壮ドリンクのように、ちょっと元気がないなと思ったら、繰り返し観ます。特に最近観るのが『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』です。もう、おそらく50回は観ています。
そうやって映画を観た後の、高揚感がとても好きです。もちろん、普通に新しい話題の映画を観た後にも、そうしたものがあるのはわかっています。でも、僕は同じ映画を繰り返して観た後の感じがとっても好きです。日課を無事終えた安堵感のような感じです。新しい映画に出会う楽しみよりも、いつもいつも同じ映画だけれども、少しずつ自分は成長、変化しているわけで、しかも1日として同じ日はないわけで、その「昨日と違う自分」に「同じ映画」を観せた時の感じ方の変化が、とても気に入っているのだと思うのです。
同じ映画でも、観るたびに全く違うところに気づいたり、元気をもらったりする。ずっと同じものを観て、違うことを感じたいって思うことって、ちょっと変ですが、今、自分がやっている仕事に通じるものがあって、意外と面白いですよ。

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ナガオカケンメイ
Kenmei Nagaoka
「ロングライフデザイン」をテーマにストアスタイルの活動体D&DEPARTMENT PROJECTを創設。デザイン目線の旅行文化誌『d design tarvel』や47都道府県のデザイン物産ミュージアム「d47 MUSEUM」、つくり手・売り手・使い手の垣根を越えてロングライフデザインのマーケットを応援する会員誌『d LONG LIFE DESIGN』など、物販・飲食・出版・観光などを通して、47の「個性」と「息の長い、その土地らしいデザイン」を見直し、全国に向けて紹介する活動を行う。

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