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映画を観た日のアレコレ No.75

俳優
遠藤雄弥の映画日記
2022年11月2日

映画を観た日のアレコレ
なかなか思うように外に出かけられなかった時を経て、今どんな風に1日を過ごしていますか? 映画を観ていますか?
何を食べ、何を思い、どんな映画を観たのか。 誰かの“映画を観た一日”を覗いてみたら、どんな風景が見えるでしょう? 日常の中に溶け込む、映画のある風景を映し出す連載「映画を観た日のアレコレ」。
75回目は、俳優 遠藤雄弥さんの映画日記です。
俳優
遠藤雄弥
Yuya Endo
1987年3月20日生まれ、神奈川県出身。2000年に映画『ジュブナイル』(山崎貴監督)でデビュー。 近年の主な出演作に主演映画『ONODA』(21/アルチュール・アラリ監督)、KTV「青のSP」、日本テレビ「ボイスII 110緊急指令室」などがあり、主演映画『辰巳』(小路紘史監督)の公開を控えている。

2022年11月2日

今日はとてもいい天気で、朝から気持ちのいい1日になりそうだなと。

どんな1日にしようか思案していると同時に1日の締め括りも既に考えていた。

その締め括りは映画を観て締め括ろう。

そう、そんな1日がいい。

問題は何を観て締め括るか。

映画を観るのは、とてもエネルギーが必要で、自身を映画に飛び込める状態にする事も重要だ。

しかしながら、そんな状態にするには、最適な朝日だった。

いつも部屋で映画を観るときは、もっぱら配信のサブスクリプションを用いた鑑賞になる。

10代、20代中盤位までは、DVD、Blu-rayでの鑑賞が主だったけれども、今や90%の割合でサブスクである。

今更ではあるが、私は普段こんな言葉遣いじゃない。

日記となると、なんだかこんな言葉遣いになってしまうのを承知していただきたい。

ちょっと自分なりに格好をつけているつもりなのか、何故かこんな文言になってしまっているのを許して欲しい。

実際はもっと稚拙な言葉を羅列する筆者です。

さて、話を戻すと、なにを観るかである。

邦画なのか、アメリカ、ヨーロッパ、アジア…

考え始めるとキリがない。

真新しい作品に触れるのか、既に触れた事のある作品にするのか、はたまたいつも触れている作品にするのか。

ウォン・カーウァイの『花様年華』を観て、来るべき恋愛映画のオファーに備えるか。

果たして、そんな日が来るのか、なんて思いながら鑑賞するのも良し。

いやいや、ヨーロッパの古典だ。
ブレッソン、トリュフォー、ゴダール、ジャック・ベッケルを観て、自分はシネフィルなんだと悦に入るか。

しかしながら、「観た」という、事実だけが残ってしまうのは避けたい。

大事なのは、自身の感性が作品に触れて、どう動いたかだ。

それが乏しかったら、どんな作品に触れようが意味を成さない。

邦画のトレンドを追いかけようか。

圧倒的に気になるのは『峠 最後のサムライ』だ。

しかし、なんとなく、邦画を観る気になれない。

今日はそんな気分ではないのだ。

うーん、やっぱり裏切らないハリウッドか。

結局この状態で、いざ映画鑑賞の時間になっても、作品を選ぶ時間が平気で1時間2時間と経ってしまう。

そして、結局床につくのだ。

いやいや、それだけは避けたい。

今日は観る日なんだ。

今日こそは観る日なんだ。

燦々さんさんと降り注ぐ太陽とは裏腹に少し気分が上がらない私には、色々な事を忘れさせてくれる、夢中になれる時間が必要なのだ。

そうとなれば、ハリウッド映画一択だ。

色々探っていると、なんと下手をすると、まだ劇場で上映しているかもしれない、『ブレット・トレイン』が配信を開始していた。

これは…

家で最新作を観るのもまたいいではないか。

決めた。

ブラッド・ピット氏に爽快感を求めよう。

この楽しみを抱きながら、今日1日を過ごそう。

出掛けたついでに、シネコンに立ち寄り、『ブレット・トレイン』を観てしまうなんて事がないように。

遠藤雄弥の映画日記
BACK NUMBER
INFORMATION
『の方へ、流れる』
出演:唐田えりか、遠藤雄弥、加藤才紀子、足立智充、小水たいが
監督・脚本・編集・プロデューサー:竹馬靖具
撮影・照明:倉本光佑
録音・整音:柳田耕佑
助監督:滝野弘仁
スタイリスト:碓井章訓
ヘアメイク:須見有樹子
制作進行:小玉直人
宣伝デザイン:河本麻伊
音楽:守時タツミ
製作・配給:chiyuwfilm

11月26日(土)池袋シネマロサ、下北沢 K2、横浜シネマ・ジャック&ベティほか 全国順次公開
©chiyuwfilm
会社を辞め、姉の雑貨店で店番をする主人公・里美。そこに現れた、恋人を待つ男・智徳。店を出て東京の街を歩きながら語り合うふたり。「お互いのことを知らないから言えることもある」―――やがて彼らは互いに話していることが事実なのか分からないまま、惹かれあっていくのだが......。
PROFILE
俳優
遠藤雄弥
Yuya Endo
1987年3月20日生まれ、神奈川県出身。2000年に映画『ジュブナイル』(山崎貴監督)でデビュー。 近年の主な出演作に主演映画『ONODA』(21/アルチュール・アラリ監督)、KTV「青のSP」、日本テレビ「ボイスII 110緊急指令室」などがあり、主演映画『辰巳』(小路紘史監督)の公開を控えている。
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