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映画を観た日のアレコレ No.44

俳優
森優作の映画日記
2021年6月10日

映画を観た日のアレコレ
なかなか思うように外に出かけられない今、どんな風に1日を過ごしていますか? 映画を観ていますか?
何を食べ、何を思い、どんな映画を観たのか。 誰かの“映画を観た一日”を覗いてみたら、どんな風景が見えるでしょう? 日常の中に溶け込む、映画のある風景を映し出す連載「映画を観た日のアレコレ」。
44回目は、俳優 森優作さんの映画日記です。
日記の持ち主
俳優
森優作
Yusaku Mori
1989年12月4日大阪府出身。映画『野火』にて第30回高崎映画祭最優秀新人男優賞を受賞。2016 年に連続テレビ小説『べっぴんさん』中西直政役で注目を集める。
主な出演作に、映画『佐々木、イン、マイマイン』(2020)、『ゾッキ』、『花束みたいな恋をした』、『騙し絵の牙』(2021年)TVドラマ「連続テレビ小説『半分、青い。』」(18 年)、舞台『三人姉妹はホントにモスクワに行きたがっているのか?』『市ケ尾の坂-伝説の虹の三兄弟-』(共にⅠ8年)『美しく青く』(19年)など。今後の出演作に舞台『湊横濱荒狗挽歌~新粧、三人吉三。』が8月27日(金)より神奈川芸術劇場にて公演予定。

2021年6月10日

朝8時くらいに起きた。暑い。夏日。

なんだか天気が良すぎてボーッとする。

何もない日。

部屋を暗くして、一日家にこもって映画を観る。

この前、『隔たる世界の2人』を観たからか、起きた時の自分をすごく意識する。昨日何をしてたとか、今日何をするのかとか。

たいして何も変わっていないんだけど。いや、当たり前にいろいろ変わっているのか。

とにかくとても豊かな作品だった。

今日は『インターステラー』を観ようと決めていたのだが、気がついたら『グッドフェローズ』を再生していた。

たぎった。ギラギラ。役者もめちゃくちゃ良い顔ばっか。デニーロは言わずもがなだけど、ジョー・ペシやばすぎ。『ホーム・アローン』のあいつ。

物語終盤の、主人公ヘンリーの1日の時間経過を小刻みに描いてるとこなんて最高。巻き戻して何回か観る。

かかってるBGMは、ハリー・ニルソンのアルバム『Nilsson Schmilsson(ニルソン・シュミルソン)』の中に入っている「Jump Into The Fire」という曲らしい。さっそくダウンロードした。

配信の良さ。

良いなと思う映画のシーンは音楽も印象的なことが多いので、サントラはよく調べてしまう。

観終わったらジャンクなものを食べたくなって、近所のスーパーで焼きそばパンとカレーパンを買って食べた。

頭の中でずっとあの曲が鳴っている。朝ボーッとしていた身体がバキバキに冴えていた。

そのまま外に出て散歩した。気持ち良かった。

帰ってきて、夜は大好きな『インターステラー』を観る。何度も観ているので、始まって早々娘のマーフィーの名前の由来や彼女の行動全部にグッときてしまう。マーフィーの法則「起こりうることは起こる」

この作品は、自分でもあまり理解できない物理学や相対性理論のことが出てくるけど、単純にでっかい愛の映画だから好きだ。

はじめて観た時に、忘れないようメモにとった台詞があって、「愛は人間が発明したものじゃない。愛は観察可能な“力”よ。」「私たちは理解していないだけ。」

この言葉がすごく好きで、たまに思い出す。

じっくり堪能して、満足。また劇場の大きいスクリーンで観たい。

生活していて、いろんな物事との距離が少し遠くなって、「言葉がないところ」を感じることが多くなった。近くない分、見えないものを思ったり考えたりするんだと思う。

ネットで「以心伝心」と検索し、調べていたら頭の中でORANGE RANGE(オレンジ レンジ)の曲が流れてる。携帯のCMで使われてたな、とか考えてるとだんだん眠くなってくる。自分ってほんといい加減だな、って思う。

寝よう。

森優作の映画日記
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PROFILE
俳優
森優作
Yusaku Mori
1989年12月4日大阪府出身。映画『野火』にて第30回高崎映画祭最優秀新人男優賞を受賞。2016 年に連続テレビ小説『べっぴんさん』中西直政役で注目を集める。
主な出演作に、映画『佐々木、イン、マイマイン』(2020)、『ゾッキ』、『花束みたいな恋をした』、『騙し絵の牙』(2021年)TVドラマ「連続テレビ小説『半分、青い。』」(18 年)、舞台『三人姉妹はホントにモスクワに行きたがっているのか?』『市ケ尾の坂-伝説の虹の三兄弟-』(共にⅠ8年)『美しく青く』(19年)など。今後の出演作に舞台『湊横濱荒狗挽歌~新粧、三人吉三。』が8月27日(金)より神奈川芸術劇場にて公演予定。
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