PINTSCOPE(ピントスコープ) 心に一本の映画があれば PINTSCOPE(ピントスコープ) 心に一本の映画があれば

映画を観た日のアレコレ No.6

ダチョウ倶楽部
上島竜兵の映画日記
2020年5月23日

映画を観た日のアレコレ
なかなか思うように外に出かけられない今、どんな風に1日を過ごしていますか? 映画を観ていますか?
何を食べ、何を思い、どんな映画を観たのか。
誰かの”映画を観た一日”を覗いてみたら、どんな風景が見えるでしょう? 
日常の中に溶け込む、映画のある風景を映し出す連載「映画を観た日のアレコレ」。
6回目は、ダチョウ倶楽部 上島竜兵さんの映画日記です。
日記の持ち主
お笑いタレント・俳優
上島竜兵
Ryuhei Ueshima
1961年生まれ、兵庫県出身。肥後克広、寺門ジモンと共にお笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」を結成。舞台や映画など、役者としても活躍中。主な出演作に『虹をつかむ男』(96)、怪物くん(2011)、『銀の匙 Silver Spoon』(2014)、『決算! 忠臣蔵』(2019)など。

2020年5月23日

今朝7時に目覚める。いつも、仕事の時はギリギリまで起きないのに休みの日に限って早く目覚める。ご存じのように、4月7日から世の中は緊急事態宣言で、我々芸人もイベントや収録、ロケなどが中止になり、休みが続いている。
少々不安を抱えつつ、「でも、こういう時だからこそ、有意義に過ごさなきゃ」と思いながら、毎日過ごしている。兎に角、予防にはお風呂、手洗い、うがいは絶対、と信じ、起きてすぐシャワーを浴び、手を洗い、歯磨き、うがいもしている。

…意外と怖がりなのだ。

朝食は、大好きな魚肉ソーセージとクラッカーとコーヒー。
「さぁ~て、これからギャグでも考えるか!?」と思いながら、ダラダラとワイドショーを見てたら昼になってしまった…。休みの日が続くようになってから、嫁の考案で、お昼は僕が作ることにした。料理などレシピがあれば何でも作れると思ったが、全く出来ない。嫁に隣で教えてもらいながら、喧嘩になるギリギリの所で作っている。
でも、何とか完成した時に「うまく作れたねぇ」「きれいだね」と嫁が褒めてくれる。子供扱いだが、意外と嬉しい。

甘やかされたり褒められるの大~好き♡

この自粛期間に入ってから、あまり働いてないので、今まで毎日のように飲んでいたお酒を、せめて一週間に一度にしようと考えた。テレビで「コロナが終息する頃には、アルコール中毒になる人が増えるのじゃないか?」と誰かが言っていたのを聞いて「あ!俺のことだ!」と思ったのもあり、毎週土曜日だけ飲むことにした。

よーし、今日はその土曜日だ! 飲むぞ!
夕食は、行きつけの早稲田のホームラン寿司から、寿司と刺身の出前を取り、嫁の作った料理で、「楽しみな土曜」に酒を飲む。3月頃からBSテレ東で「土曜は寅さん!」をやっている。もちろん、DVDでも何百回と観ているが、何度観ても飽きない。そんな大好きな『男はつらいよ』を観ながら嫁とふたりでお酒を飲む。嫁も寅さんが大好きで、たとえ喧嘩したとしても、寅さんを観て飲んだら仲直りしている。
本当に寅さんは何度観ても、そのたびに、新しいフリや伏線の発見がある。どの作品も笑えるし、泣けるし、本当に最高だ! 今日の放送は、第8作『寅次郎恋歌』。マドンナは、池内淳子さん。この回は、シリーズ始まって以来、初めて寅さんは振られない。自分から去って行く。そこが、また悲しい。
全作好きだが、個人的には第17作『寅次郎夕焼け小焼け』が大好きだ。本当なら、テレビを観終わってから、DVDで『寅次郎夕焼け小焼け』も続けて観たい所だが、まだ自粛の道は長い! 毎週「楽しみな土曜」まで、お酒を我慢して、その日に寅さんを観て楽しもう!

話は変わるが、3月29日、公私ともに大変お世話になった「志村けん師匠」が新型コロナウイルスによる感染症で亡くなられた。悔しくて、悲しくて、寂しくて、今でも信じられない。特に今年は、志村さんが映画初主演、しかも『男はつらいよ』の山田洋次監督の作品と伺い、こんな夢のような作品が出来るんだ!と思っていた。志村さんもお酒を飲みながら「俺、朝早いの苦手だけど大丈夫かな?」と言いながら、本当に楽しみにされていた。
でも、本当に夢になってしまい、残念でたまりません。
今頃、天国でバカ殿と、寅さんとで楽しく飲んでいるかも…。

全国のみなさま、今は大変で苦しいでしょうが、いつか絶対に終わります。
人間、生きてこそです! 辛いときは、是非『男はつらいよ』か、『志村けんのバカ殿様』『志村けんのだいじょうぶだぁ』など色々な志村作品を見てください。
絶対に元気が出て、笑顔になれます!
辛い時代ですが、何とか乗り越えましょう!
せ~の「やぁ~」。こんな時代から、今までの良い時代に「クルリンパ!」

BACK NUMBER
PROFILE
お笑いタレント・俳優
上島竜兵
Ryuhei Ueshima
1961年生まれ、兵庫県出身。肥後克広、寺門ジモンと共にお笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」を結成。舞台や映画など、役者としても活躍中。主な出演作に『虹をつかむ男』(96)、怪物くん(2011)、『銀の匙 Silver Spoon』(2014)、『決算! 忠臣蔵』(2019)など。
RANKING
  1. 01
    松山ケンイチ×満島ひかり インタビュー
    失ってもなお、
    自分を導いてくれるもの
  2. 02
    映画を観た日のアレコレ No.74
    Bialystocks
    甫木元 空の映画日記
    2022年10月25日
  3. 03
    milet(ミレイ) インタビュー
    自分を閉ざさなければ、
    「光」は見える。 暗闇の中でも
  4. スカーレットはいじわるキャラ?女性が自分で人生を決め、自分の力で生き抜くということ『風と共に去りぬ』 04
    嗚呼、こんなにも魅惑的な登場人物たち! 第16回
    スカーレットはいじわるキャラ?女性が自分で人生を決め、自分の力で生き抜くということ『風と共に去りぬ』
  5. 自分を取り繕わない。 それが関係性を前に進めてくれる 05
    前田敦子×根本宗子 インタビュー
    自分を取り繕わない。
    それが関係性を前に進めてくれる
  6. 映画で世界を旅しよう! 名作旅映画・ロードムービー13選 06
    おすすめ旅映画・ロードムービー特集
    映画で世界を旅しよう!
    名作旅映画・ロードムービー13選
  7. 揺らいでいるからこそ、考える。 信じられるものは、どこにあるのか 07
    磯村勇斗×宇野祥平 インタビュー
    揺らいでいるからこそ、考える。
    信じられるものは、どこにあるのか
  8. 男性はなぜ「向き合う」ことから逃げるのか。ハンドルを譲った家福の変化が表していたもの 08
    桃山商事のシネマで恋バナ 第2回 【後編】
    男性はなぜ「向き合う」ことから逃げるのか。ハンドルを譲った家福の変化が表していたもの
  9. 「自分」に出会う。 09
    伊藤健太郎×小林薫×余貴美子×阪本順治監督 インタビュー
    「自分」に出会う。
  10. 過去の経験にしがみつかない。 常に新しい自分でいるために 10
    石原さとみ インタビュー
    過去の経験にしがみつかない。
    常に新しい自分でいるために
シェアする